【編集長の視点】エディアは新規ゲームタイトルの高人気で業績の下方修正をカバーして底上げ加速も有力

2016年12月14日 08:52

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 エディア<3935>(東マ)の前日13日の株価は、52円高の1815円と続伸して引け、今年12月9日につけた上場来安値1703円からの底上げを鮮明化した。同社株は、今年10月13日に今2月期業績を下方修正し、純利益が赤字転落することが響いて上場来安値に突っ込んだが、この業績修正の一つの要因となっていた新規ゲームタイトルのリリース遅れに関して、期待の『蒼の彼方のフォーリズム-ETERNAL SKY-』が、10月5日に配信を開始し、11月28日現在で累計100万ダウンロード(DL)を突破したことを手掛かりに、業績の早期回復につながるとして下げ過ぎ訂正買いが増勢となった。同タイトルのリリース時期を公表した今年9月に株価がストップ高したことも連想、急騰特性の再現期待も高めている。

■『蒼の彼方のフォーリズム』はリリース2カ月余で100万超のDLと好調

 『蒼の彼方のフォーリズム』は、大人気のアニメをゲーム化したスマートフォン向けカードバトルゲームで、今年5月に事前登録を開始し、リリースした今年10月6日には事前登録者がすでに10万人を超えていた。配信後も10月7日に3日間でダウンロード数が、15万DLを突破し、10月14日には累計80万DL超に達し、11月28日には2カ月余りで累計100万DLを突破するなど高人気が続いている。同タイトルのリリースの遅れが、開発費の負担増などにより今2月期業績の下方修正の一要因となっていただけに、ダウンロード数の急増により早期投資回収が可能になるとして業績も早期回復期待を高めている。

 一方、 今2月期業績は、売り上げが既存タイトルの堅調推移で15億300万円(前期比19.2%増)と小幅上方修正されたが、利益は、リリース遅れや提供プラットフォーム変更による開発費の追加計上などで下方修正され、純利益は、既存タイトルの減損損失などにより3800万円の赤字(前期は1億5800万円の黒字)と悪化した。このため、『蒼の彼方のフォーリズム』の高人気化などで、来期以降のV字回復軌道もみえてくる。

■日柄調整一巡を示唆し急騰特性の再現期待を高めまず9月末の戻り高値へキャッチアップ

 株価は、今期第2四半期累計業績の下方修正でストップ安を交えてつけた1968円安値から、9月末の『蒼の彼方のフォーリズム』のリリ-ス時期公表で、今度はストップ高して2838円の戻り高値までリバウンドし、続いて10月の2月通期業績の下方修正では1733円安値へ突っ込む上下動の激しい値動きを続けた。足元では、『蒼の彼方のフォーリズム』の100万DL突破で1988円まで底上げし、再度、上場来安値1703円へ売られるダメ押しをした。この値幅調整に加えて、日柄的にも今年6月6日につけた上場来高値5100円からちょうど6カ月経過と日柄調整一巡も示唆しており、急騰特性再現思惑を強め、まず2000円台回復から今年9月末の戻り高値2838円を目指そう。(本紙編集長・浅妻昭二)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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