米大統領のSNSアカウントが規約違反で停止・削除される可能性は?

2016年12月4日 21:26

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記事提供元:スラド

2016年米大統領選挙の候補者として、SNSで荒らし行為とも受け取れる発言を繰り返していたドナルド・トランプ次期米大統領だが、米大統領がSNSアカウント停止になることもあるのだろうか。SlateがFacebookとTwitterに質問したところ、両社で全く異なる回答が返ってきたそうだ(Slateの記事Softpediaの記事)。

Facebookの回答によれば、次期大統領の投稿にはニュースとしての価値があり、その見解は幅広い支持を受けているとし、通常のコミュニティーガイドラインをあてはめることはないとのこと。また、CEOのマーク・ザッカーバーグ氏は11月に開催されたTechonomy 16の対談で、コミュニティーガイドラインの目的はコミュニティーの要望を反映することだと述べている。以前は多くの人が不快に感じると考えられていた内容であっても、米大統領に選ばれた人がその意見を掲げて6,000万人の支持を得ている。つまり、それはメインストリームの政治談話であり、不当な内容だと簡単に決めつけることはできないとのことだ。

Twitterでは、脅迫や嫌がらせ、憎悪に基づく攻撃、複数アカウントの不正使用などはTwitterルールで禁じられており、違反するアカウントには相応の措置を行うと回答したとのこと。Slateではさらに、仮の話としてトランプ氏がルールに違反した場合、トランプ氏自身もアカウント停止などの対象になるという意味なのか確認している。これに対するTwitterの回答は、Twitterのルールはすべてのアカウントに適用され、認証済みアカウントも例外ではない、というものだったという。
従来、Facebookは投稿可能な内容に厳しい制約を設けているのに対し、Twitterはどのような内容でも自由に発言できるとみられていた。しかし、Facebookではピュリッツァー賞を受賞した報道写真「ナパーム弾の少女」をヌード写真として削除するなど、誤った判断で批判され、たびたび謝罪している。一方、Twitterは放置されてきた荒らしの問題に批判が集まっており、11月にはミュート機能や報告機能の強化を行った。

逆の方向に進むように見えるFacebookとTwitterだが、Slateでは両社の対応が大きく異なることはないとみているようだ。トランプ氏は大統領選への立候補を表明して以来多くの人をTwitterで侮辱しているが、実際にツイートが削除されたことはないとみられる。つまり、現実的にトランプ氏の行為がTwitterの許容範囲を超える場合、同様の行為はFacebookでも許容範囲を超える可能性が高いとのことだ。 スラドのコメントを読む | ITセクション | Twitter | 政治 | Facebook | IT | SNS | アメリカ合衆国

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