豊島、「農業女子プロジェクト」に参画

2016年11月7日 09:38

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記事提供元:エコノミックニュース

豊島は農林水産省が推進する「農業女子プロジェクト」への参画を発表した。「ジャパンハーヴェスト2016」において農業女子のためのスタイリングを提案するファッションショーや、野菜を使った染料技術による雑貨の販売などを行う予定。

豊島は農林水産省が推進する「農業女子プロジェクト」への参画を発表した。「ジャパンハーヴェスト2016」において農業女子のためのスタイリングを提案するファッションショーや、野菜を使った染料技術による雑貨の販売などを行う予定。[写真拡大]

 豊島は農林水産省が推進する「農業女子プロジェクト」への参画を表明した。「農業女子プロジェクト」とは農業に従事する女性が、その独自の視点や培った知恵を様々な分野の企業のシーズと結びつけ、新たな商品やサービスなどを広く社会に発信していくためのプロジェクトである。これは女性農業者の能力を社会に活かしていくだけではなく、その姿を様々な切り口で発信していくことにより社会における彼女たちの存在感を高めるという目的も持っている。また、新規参入の若手女性の増加も狙いの一つである。

 豊島は繊維専門商社としてこのプロジェクトに取り組み、農業女子の多彩なファッションの提案や野菜染め商品の販売を行う予定である。これは農林水産省主催の食と農林漁業の祭典「ジャパンハーヴェスト 2016」において行われる。農業女子のオンとオフ、それぞれのスタイリングを人気スタイリストや農業女子を応援する企業の衣装提供のもとファッションショーの形式で提案。農業女子と応援企業の共同で商品化された衣装のお披露目もある。また、廃棄予定の野菜などを使った技術で染め上げた雑貨の販売も行っている。

 女性と農業という組み合わせは決して新鮮なものではない。いつからというのもおかしいほど、昔から女性は農業に従事している。しかし今まで彼女たちの生活や仕事から得られた知恵や感覚、考え方といった内面に注目が集まることはなかった。力仕事が多い農業の中で女性はサブ的なポジションになりがちだったのかもしれない。そのような中で農業に従事する女性を「農業女子」とネーミングし、価値を見出したプロジェクトの社会的意義は大きい。また、ハローワークや求人情報誌などでは農業という業界はなかなか紹介されていない。女性にとってもイキイキと活躍しながら情報発信する「農業女子」の姿を見ることで農業という業界自体に興味を持ちやすくなるだろう。今後、さらに「農業女子」の存在が広く紹介されることが子育てや介護などによって仕事の選択に課題を抱えている女性の救いに繋がるかもしれない。(編集担当:久保田雄城)

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