中国:上場不動産137社の借入額65.1兆円、負債比率は平均77%

2016年9月28日 11:29

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記事提供元:フィスコ


*11:29JST 中国:上場不動産137社の借入額65.1兆円、負債比率は平均77%
不動産各社の借り入れが膨らんでいる。上海と深センの証券取引所に上場する137社の合算では、今年6月時点の総資産が前年同期比24.3%増の5兆6300億人民元(約84兆6667億円)に達した。ただ、負債も24.0%増の4兆3300億人民元(約65兆1167億円)に積み上がっている。中国金融情報配信のWindがまとめた統計として、中国共産主義青年団系の中国産経新聞が28日に伝えた。
負債額が100億人民元を超える不動産企業は、43.1%に相当する59社。300億人民元超は23.3%相当の32社に上る。負債の大きい企業は、5741億3300万人民元の万科企業(チャイナ・ヴァンカ:000002/SZ、2202/HK)、5453億3000万人民元の緑地控股(600606/SH)、3249億3000万人民元の保利地産(600048/SH)、1835億7400万人民元の華夏幸福基業(600340/SH)、1599億1400万人民元の招商蛇口(001979/SZ)、1253億5000万人民元の北京首都開発控股(600376/SH)、1178億6000万人民元の和泛海控(000046/SZ)など。
137社の負債比率は、昨年同期とほぼ同じ平均77%で推移した。うち緑地控股は88.36%。負債比率が70%を超えた場合、一般的にリスクが高いとされる。
一方、大手銀行18社の不動産企業向け融資は6月末時点で4兆1000億人民元。1~6月で385億4000万人民元拡大した。なかでも中信銀行(CITICバンク:998/HK)は、貸出を407億5100万人民元増やしている。

【亜州IR】《ZN》

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