熊本震度5弱、川内原発1・2号機には異常なし―九州電力

2016年9月1日 13:41

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記事提供元:エコノミックニュース

 九州電力は31日午後7時46分ごろ、熊本県熊本地方を震源地とするマグニチュード4.9〈暫定値〉、最大震度5弱の地震による川内原発1号機、2号機への影響について「安全に運転継続中で、異常は確認されていない」と発表した。

 また、玄海原発は全基停止中で、こちらも異常なしとし、原発については、放射線モニターの指示値に変化はなく、外部環境への影響はないとした。

 川内原発1号機、2号機については、現在、鹿児島県の三反園訓知事が、さきの熊本地震の影響に対し、県民が不安を感じているとし、一時運転を停止し、点検・検証するよう要請している。

 ただ、1号機は10月に、2号機は12月に定期点検のため、運転停止が予定されており、九州電力はこの定期点検の際に、三反園知事の求める点検・検証を行うことで対応したいもよう。前倒ししての運転停止は回避したいもようだ。

 九州電力の瓜生道明社長は三反園知事から26日に要請を受けた際、「要請内容について、真摯に対応を検討する」と答えた。原子炉容器や配管などの点検は定期検査でいずれにしても行うことになるが、活断層の調査や避難計画への対応支援などにどこまで答えていくのか、九州電力側の対応が注目されている。(編集担当:森高龍二)

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