しんかい6500、小笠原諸島沖の深海で大量のマンガンノジュールを発見

2016年8月29日 09:11

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 海洋研究開発機構と千葉工業大、東京大の研究チームは26日、小笠原諸島の南鳥島南東沖の深さ約5500mの深海底で、レアメタルを含む球状の岩石「マンガンノジュール」が広範囲に密集しているのを発見したことを発表した(日テレNEWS24の記事日本経済新聞の記事)。

マンガンノジュールは海底の凝結物で、マンガンの他、コバルトやニッケルなどのレアメタルを含む。しんかい6500が撮影した映像には海底をびっしり埋め尽くすマンガンノジュールが映し出されており、東京都の20倍もの面積に広がっていると推定されている。発見した地域は日本の排他的経済水域 (EEZ) 内の領域で、これほどの量が日本のEEZ内で発見されるのは初めてだという。

EEZ内での発見ということで資源としての価値が気になるところだが、現時点では深海からの効率的な引き上げ方法は未確立とのこと。

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