iOS 10で米国のユーザーは臓器・眼球・組織提供の意思登録が容易に

2016年7月8日 11:00

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記事提供元:スラド

headless 曰く、 AppleとDonate Life Americaは5日、米国のユーザーが臓器・眼球・組織提供の意思登録を容易に行える仕組みをiOS 10の「Health」アプリに導入することを発表した(プレスリリースGuardianThe Verge9to5Macの記事)。

 Donate Life Americaは臓器・眼球・組織の提供を促進する、全米単位の団体や州単位の団体による非営利連合。Donate Life Americaでの意思登録は簡単だが、iOS 10のHealthアプリを使用すればわずか数タップで容易に登録できるという。登録内容はiOS 10デバイスからDonate Life Americaが管理するNational Donate Life Registryに直接送られ、全米レベルでの意思登録者になるとのこと。

 米国では1時間に1名の割合で臓器移植が間に合わなかった人が亡くなっているという。また、生命にかかわる臓器移植を待つ米国人は12万人を超えており、10分に1人の割合で移植待ちのリストに追加されているとのこと。1人の臓器提供は最大8名の生命を救えるが、意思登録されていない場合、遺族は家族を失うという困難な場面で提供を決めなくてはならない。登録を容易にすることは、より多くの生命を救うための大きな一歩になるとのことだ。

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