Androidスマートフォンベンダーに独自OSを準備する動き

2016年6月27日 11:11

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記事提供元:スラド

第3のモバイルOSは全滅に近い状況となっているが、GoogleがAndroidをプロプライエタリ化するという噂をけん制する意味もあるのか、ベンダーの中には独自OSを準備する動きもあるようだ。(The Vergeの記事Neowinの記事The Registerの記事9to5Googleの記事)。

2015年のスマートフォン出荷台数第3位のHuaweiは、スカンジナビアでNokiaの元従業員を含む秘密のモバイルOSプロジェクトを開始しているそうだ。OSの名称はKirin OSとも報じられている。その一方で、iOSに似ていると批判されるAndroid用のEMUIスキンを改良するためにAppleの元デザイナーを雇っており、9月に発表する計画だという。ちなみに、Huawei CEOの余承東氏は24日、GoogleがAndroidのオープン性を維持する限り同社のスマートフォンで使い続けるといった内容の投稿をWeiboにしている。ただし、独自のモバイルOS開発については言及していない(Gizmochinaの記事

スマートフォン出荷台数トップのSamsungはスマートウォッチでAndroid Wearの採用をやめてTizenに移行するとの報道を否定している。しかし、その一方でSamsungのある重役は、匿名を条件にすべての製品で使用する計画があるとThe Korea Timesに語ったそうだ。Samsung初のTizen搭載スマートフォン「Z1」がインドで発売された際、当初は不評が伝えられたが、その後6か月で100万台が売れているそうだ。

Androidのプロプライエタリ化は迅速なアップデート提供が可能になる一方、ベンダー側にとっては制約が厳しくなる可能性が高い。実際にはどうなるだろうか。 スラドのコメントを読む | モバイルセクション | モバイル | ビジネス | OS | 携帯電話 | Android

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