Thunderbirdの受け入れ先はどこになる?

2016年4月29日 20:56

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記事提供元:スラド

MozillaではメールクライアントのThunderbirdを切り離し、Firefoxの開発に注力する方針を明らかにしているが、Thunderbirdの新たな受け入れ先としてSoftware Freedom Conservancy (SFC)The Document Foundation (TDF)が有力候補になっているそうだ(Simon Phipps氏のリポート: PDFSoftpediaの記事The Registerの記事)。

SFCは米国を本拠とする非営利の慈善団体で、GitやInkscape、QEMU、Sambaなど39のメンバープロジェクトをホストしている。Thunderbirdの受け入れは既に承認されており、独立した財団の設立をサポートした実績もある。

TDFはドイツを本拠とする国際的な非営利の慈善団体で、LibreOfficeとDocument Liberation Projectをホストしている。ドイツのThunderbirdユーザーコミュニティーは世界最大だという。TDFでは理事の選挙を終えたばかりで、最終的な決定は新しい理事会にゆだねられるが、Thunderbirdを受け入れる意志を示しているとのこと。

第3の選択肢として、Thunderbirdを独立したプロジェクトにしたうえで、Mozilla Foundation自体がホストするという案もあるという。これらの選択肢はいずれもベストではなく、将来的には「Thunderbird Foundation」を設立してプロジェクトを移行する可能性も視野に入れているようだ。 スラドのコメントを読む | ITセクション | オープンソース | Mozilla

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