Apple Watch用充電器内蔵バンド、watchOSの更新で充電できなくなっていた

2016年4月27日 19:29

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記事提供元:スラド

headless 曰く、 Appleのデザインガイドラインに違反せず、Apple Watchを使いながら充電できる充電器内蔵バンドとして話題になった「Reserve Strap」だが、watchOSのアップデートにより充電できなくなっていたそうだ(Reserve Strapのブログ記事MashableMacRumors)。

 Reserve StrapはApple Watchのバンド取付用スロットに隠されたアクセサリーポートを使用して充電を行う。Apple Watch用バンドのデザインガイドラインでは電磁誘導式の充電器付きバンドを禁じているが、アクセサリーポートの使用に関しては禁じられていないことから、AppleCareの保証規定やAppleの使用条件に反することなく使用できる製品とされていた。

 しかし、watchOS 2.0.1以降でアクセサリーポートの動作が変更されたことにより、Reserve Strapからの充電が行われなくなったという。この変更が加えられる前にReserve Strapの開発者はApple本社に招かれてプロトタイプを見せるなどしており、AppleもReserve Strapを多数注文していたとのことで、寝耳に水の出来事だったようだ。

 アクセサリーポートの動作変更はApple Watch向けMFi Programの開始に向けた一時的なものとの見方もあり、Reserve Strapではアクセサリーポートの使用がサポートされることを期待しているようだ。一方、Appleがウェアラブルデバイスに機能を追加し、電源供給も可能なモジュラー式バンドの特許を出願したことも判明している。

 Reserve StrapはwatchOS 2.0までのバージョンを使い続ける予定のユーザーに対し、数週間のうちに製品を出荷できると説明している。しかし、出荷は昨年11月の予定から大幅に遅れており、11月26日付のブログ記事では2016年第1四半期にプリオーダー分を出荷すると説明しているが、第2四半期も3分の1を過ぎようとしている。昨年11月の時点で既にwatchOS 2.0.1はリリースされており、どのような計画だったのかは不明だが、現在も解決法を模索しているとのこと。

 なお、Reserve Strapでは、モバイルネットワーク接続機能とWi-Fiホットスポット機能を搭載し、Apple Watchだけでインターネットに接続できるようになるというバンド「Reserve Strap LTE (Apple Watch Cellphone Band)」を発表しており、Indiegogoで資金調達キャンペーンを実施中だ。こちらはApple Watchのアクセサリーポートを使用しないので使えなくなる心配はないが、Reserve Strapの今後はどうなるだろうか。

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