オムロン、手首で1拍ごとの血圧を連続測定できる技術

2016年4月19日 01:52

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血圧測定に必要なセンサの全面図(イメージ)(写真:オムロン ヘルスケア発表資料より)

血圧測定に必要なセンサの全面図(イメージ)(写真:オムロン ヘルスケア発表資料より)[写真拡大]

 オムロン ヘルスケアは18日、手首に機器をつけるだけで心臓の拍動の1拍ごとの血圧を連続して測定できる技術を世界で初めて開発したと発表した。

 心臓は1日に10万回程度拍動し、1拍ごとに血圧が変動している。夜間や早朝の高血圧や急激な血圧変動は脳・心血管疾患の発症リスクを高めると指摘されている。

 今回の新技術は、トノメトリ法を用いて世界で初めて手首に機器をつけるだけで1拍ごとの血圧を測定できるというもの。トノメトリ法とは、手首の体表近くにある動脈に圧力センサを押し当てて、1拍ごとの血圧を測定する測定方法で、46個のセンサを1列に並べた独自の圧力センサを開発した。

 さらに、センサが正しく血管を圧迫しているかを検知し、自動的にセンサの角度を調整する機構も構築。手首につける機器のみで、簡単に1拍ごとの血圧を測ることが可能になった。

 3月からは、夜間(睡眠中)の連続血圧測定の臨床研究がスタートしているという。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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