Google、ロボット開発子会社であるBoston Dynamicsを売却へ?

2016年3月22日 16:51

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記事提供元:スラド

caret 曰く、 Googleの親会社Alphabetが、子会社のBoston Dynamicsの売却を模索しているという(ブルームバーグ日経新聞CNET JapanマイナビニュースITmedia)。

 Alphabet幹部は収益性が低い部門を調査しており、Boston Dynamicsは「市場性のある製品を今後数年に生産する可能性は低い」として、売却の対象となったようだ。また、同社の買収の推進役であったアンディ・ルービン氏が2014年10月にGoogleを退社して以来、同社が属していたGoogleのロボティクス部門、Replicant(レプリカント)との関係がぎくしゃくしていたという。

 もともとGoogleはReplicantで誰でも入手できるロボットを開発する計画であったが、氏の退社以後、GoogleのエンジニアとBoston Dynamicsのエンジニアの間で深刻な衝突が発生し、この計画は頓挫したという。Replicantはその後プロジェクトが中止され、Googleの研究部門であるX(旧Google X)に組み込まれた。そしてXの趣旨に見合うよう再編される課程で、Boston Dynamicsの売却が浮上したようだ。

 また、同社は先月に二足歩行ロボット「Atlas」の新たな動画を公開したが、この動画にネガティブな反応が出ているとGoogleの広報チームが不快感を示していた。同社の秘密主義的な態度がGoogleとの衝突を招いていたとGoogleのロボット事業部ディレクターは語っている。

 なお、関係者によると売却の候補先はトヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)やAmazon.comが含まれているが、Amazonはコメントを拒否したもようだ。

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