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家庭で実践 ペーパーレスでスマートな生活を
紙の使用量を減らす「ペーパーレス化」。会議資料や報告書のPDF化など、オフィスで積極的に行われているイメージだ。しかし、家庭の暮らしの中でも実践できてコストの削減につながるものもある。新生活を控えたこの時期にいちど見直してみてはいかがだろうか。
まず検討したいのが、毎月届く公共料金の明細をウェブ明細へ切り替えることだ。例えば、東京電力<9501>のウェブサービス「でんき家計簿」は、紙で届く検針票の内容がパソコンやスマートフォンで見られるサービスだ。紙の節約になる上に、サイトでは年間の電力使用量の推移が一目で見られるグラフが表示され、前の年と比べたり契約内容が同じ他の家庭の使用量と比較したりすることができる。電気の使用状況が可視化されることで、エコへの意識を高め、節約へのモチベーションを上げる事ができる。
携帯電話会社で代表的なのは、NTTドコモ<9437>の「eビリング」。インターネットで電話料金の明細や通信記録が確認できるサービスで、紙の請求書の代わりとなる。加入者は翌月分の請求金額から1回線あたり20円が割引となる特典がある。電気料金と同様、請求書を捨てるときの個人情報漏洩という心配が無くなることもメリットだ。
少し上級者向けだが、自動車保険の保険証券もペーオパーレス化が進んでいる。ソニー損保<8729>、イーデザイン損保などが対応しており、保険証券を発行しないと保険料が500円引きになる。万が一事故に遭った場合でも証券番号が分かれば個人情報を特定できるため、保険会社のサイト上にある「マイページ」での確認だけで基本的に大丈夫だ。
銀行も同様で、三菱東京UFJ銀行<8306>は通帳を発行しないことを「エコ通帳」と呼び、その利便性をアピールしている。ネット上で過去2年間の利用明細が見られることや、出入金記録にメモ機能がついていることが特徴だ。ATMの時間外手数料がいつでも無料になる「スーパー普通預金」の適用には通常10万円以上の預金が必要だが、エコ通帳の場合はその制限がなくなるという優遇措置も設定されている。
もちろんこれらのウェブサービスにはデメリットもある。オンラインにしないと内容が確認できないことだ。自身の通信環境も問題もあるが、会社側のサーバーダウンなどのシステムトラブルが発生しないとも限らない。それでも、クレジットカードの明細や電車のグリーン券や航空券、FAXなど、ペーパーレスはどんどん進んでいる。限りある資源。自分のできるところから節約を意識してみたい。(編集担当:久保田雄城)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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