KDDI、ドローンを活用した孤立被災地とのメール配送システムを開発

2016年2月26日 05:58

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実証実験に使われた無人航空機(KDDI研究所発表資料より)

実証実験に使われた無人航空機(KDDI研究所発表資料より)[写真拡大]

 KDDI研究所は25日、地震などの災害発生時に、携帯電話が使用できない孤立した地域に無人航空機(ドローン)を利用してEメールを届ける実証実験に成功したと発表した。

 大規模災害時に携帯電話を使用できるようにするには、車載型基地局、船舶を利用した復旧などが考えられる。しかし、臨時の基地局からの電波を携帯電話まで届けるには、被災地まで物理的に近づくことが必要となり、容易に近づけない場合には通信復旧には時間を要することがあった。

 そこで、同社は小型のサーバーとWi-Fi通信装置で構成されるメッセージ集配装置を無人航空機に搭載し、孤立した被災地でも安否確認などを可能にする臨時の通信を確保するシステムを開発した。今回、災害で携帯電話が使用できない孤立地域と非孤立地域を想定した2地点の間を無人航空機で、同システムを運びEメールを送受信する実証実験に成功した。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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