Google、「空気より軽い」新素材の研究を進めていた

2016年2月23日 14:20

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記事提供元:スラド

 以前は「Google X」と呼ばれていたGoogle(正確にはGoogleの親会社「Alphabet」)傘下の研究部門「X」の責任者Astro Teller氏が、Xで進められている研究について語ったそうだ。それによると、Xは現在「空気よりも軽い新素材」の研究を行っているという(CNET JapanBackchannel掲載の全文)。

 氏によると、Xではさまざまな実験的プロジェクトが進められており、その1つに「空気よりも軽い貨物艇」があったそうだ。空気より軽ければ簡単に空に浮かべられ低コストで物流を行える、という構想だったようだ。しかし、それを実現させるには20億ドルものコストが必要であることが分かったため、Xはこのプロジェクトを終了させたという。このプロジェクトから得られた知見を使って今度は「自ら浮こうとし、かつ非常に強固な新素材」の研究を進めているとのこと。

 また、Xがかつて行っていたが現在は終了しているプロジェクトとして、水耕栽培による植物工場プロジェクトがあったという。ただ、こちらは安定して収穫を行えなかったために終了したそうだ。

 いっぽうで複数のプロジェクトは実現に近づいており、その1つとして「無線通信装置を搭載した気球を使ってインターネット接続を提供する」という「Loon」プロジェクトが紹介されている。こちらはスリランカで近く実験が開始されるという。

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