次世代グラフィックスAPI「Vulkan 1.0」の仕様が公開される

2016年2月21日 20:31

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 標準化団体のクロノス・グループが16日、次世代グラフィックスAPI「Vulkan 1.0」の仕様を公開した(プレスリリースプレスリリース抄訳: PDF)。

これに合わせてAMDImaginationIntelNVIDIAQualcomm各社が一斉に対応ドライバをリリース。Valveが出資するLunarGがWindowsとLinux向けSDK、GoogleがAndroid向けSDKを提供しているほか、各社がサンプルコードを公開している。

Vulkanは2014年7月にOpenGLの後継「glNext」として基本的な計画が発表され、2015年3月に「Vulkan」として正式発表されたもの。Vulkanの特徴は低オーバーヘッドで直接的なGPUの制御、マルチスレッド対応、デスクトップ・モバイル・組み込みプラットフォームで統一されたAPI、シェーダーのバイナリ中間表現の導入などで、現在主流となっているユニファイドシェーダでユニファイドメモリなGPUとマルチコアCPUの性能を効率よく発揮するためのローレベルAPIとなっている。

コンフォーマンスのページを見るとIntelはLinuxのオープンソースドライバで第5世代Coreプロセッサ以降、NVIDIAはWindows 7以降とLinuxでKeplerとMaxwellが対応となっている。AMDはWindows 7以降でGCN用のβドライバを公開しておりLinux向けも公開予定とのことだが、コンフォーマンスのページに見当たらないのはなぜだろう。

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