GCHQとNSA、イスラエルやシリア等のドローンを監視していた

2016年2月4日 11:26

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 イギリスの政府通信本部(GCHQ)が米国家安全保障局(NSA)の支援を受け、イスラエル、シリアなどの国や地域で使われているドローンを監視していたことが明らかになった。これは「Anarchist(無政府主義者)」という作戦コードネームで呼ばれていたそうだ(Ars TechnicaInterceptの記事1Interceptの記事2GIGAZINESlashdot)。

 NSAによるネット監視を暴露したエドワード・スノーデン氏の告発資料から新たに判明したもの。GCHQはドローンが発信している暗号化されたアナログ映像を傍受すると同時に、ドローンの飛行ルートをトラッキング。場合によっては、イスラエル軍の戦闘機が攻撃作戦中に撮影した映像をも傍受していたとされている。

 また、これにオープンソースソフトウェアが活用されていたことも判明している。NSAとGCHQの分析官が作業に用いていたのは、画像ファイル操作ソフトの「ImageMagick」。さらに商用の人工衛星が映像にかけているスクランブル処理を無効化する「AntiSky」も利用されていた。しかし、ドローンの通信方式ががデジタル方式に移行するに従い、こうしたドローン監視はうまくいかなくなってきたようだ。

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