「採用しても集まらない」「人手不足で困っている」。人事担当者の嘆きはとどまるところを知らない。半数以上の企業が現在人員不足に陥っていることが日本商工会議所の調べで3日までに分かった。
人員不足に関する状況について尋ねたところ、「不足している」と答えたのは1,319社で50.2%であった。「過不足はない」が1,195社で45.5%、「過剰である」が93社で3.5%となった。半数以上の企業が人員不足を感じているという結果になった。
「不足している」と回答した企業の割合は、最も多かったのは「介護・看護」で72.2%であった。次いで運輸業で60.9%。「運輸業」が60.7%、「建設業」は60.7%、「その他サービス」が58.1%、「情報通信・情報サービス業」が56.7%、「不動産業」が53.6%、「卸売・小売・飲食店」が47.2%、「金融・保険業」44.1%、「製造業」44.1%となった。
また、求める人材については、「一定のキャリアを積んだミドル人材」が67.9%、「高校卒業新卒社員」が40.4%、「大学卒業新卒社員」が32.1%、「管理職経験者等のシニア人材」32.1%となった。教育が必要な新入社員ではなくすぐに即戦力となる経験者を求めている企業の姿がうかがえる結果となった。また、従来の就職であれば大卒新卒社員に一定のアドバンテージがあるが、今回の結果では大学卒業社員よりも高校新卒社員の方がより求められている。ほかにも、能力があればシニア世代も必要とされていることが特筆すべき点である。
一方、採用だけでなく現在雇用している人材の活用に対する工夫もされている。たとえば、65歳以降も働ける仕組みの構築については、「勤務できる」と答えた企業が7割を超えた。また「検討中」が18.4%となっている。一方、「勤務できない」は9.0%にとどまった。
フリーコメントとしては、「人口減少は避けられない状況なので高齢者でも出来る産業を増やすべき(鳥取県 その他サービス)」「慢性的に労働力が不足しており、今後も改善が見込まれない業界に対しては外国人技能研修も含め早急に規制緩和すべきである。(静岡県 製造業)」等の声が聞かれており、人員不足の深刻さがうかがえる結果となっている。今後もこうした企業の努力は続くものとみられる。(編集担当:堺不二子)
■関連記事
・15年の老人福祉事業者の倒産は45件 過去最悪のペースで推移
・「転勤するくらいなら辞める」会社員の3割 「限定正社員」ニーズは高まるか
・就職活動に対する心情は「晴れ」模様
・高卒求人倍率、リーマンショック前の水準を越す
・7月の有効求人倍率、23年ぶりの高水準
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク
- リクルートキャリア、介護福祉士資格向ける無料の試験対策サイト 11/ 1 04:48
- 「転勤するくらいなら辞める」会社員の3割 「限定正社員」ニーズは高まるか 10/12 11:04
- 大学1~2年生が希望する就職先、「公務員」がトップ、「製造業」は低迷
10/ 1 14:46 - 9月1日時点での大卒就職内定率は78% 9/29 03:22
- 企業の約3割が文系・理系によって求めることに違い 9/27 20:42
スポンサードリンク
「雇用・就職・労働」の写真ニュース
- 上場のメーカー130社、18年3月期の想定為替が1ドル110円と105円に二分 6/12 09:03
-
世界の半導体市場、2年連続で過去最高の予想
6/12 08:55
-
「爆買い」から「爆売り」? 成長する中国市場と日本のインバータ
6/11 17:00
-
業績を上げている企業が実践している、ある一つの共通点
6/11 16:58
-
夏のボーナスは5年ぶり前年割れ―経団連集計
6/11 10:28
- 【株式市場】ディフェンシブ銘柄など買われ日経平均は安いがJPX日経400指数などは高い 6/12 15:57
-
民泊新法成立、Airbnbや百戦錬磨らが訪日外国人呼び込みへ意欲
6/12 12:31
-
超優良企業・東レに立ちはだかる2つの壁VS五箇条の御誓文
6/12 11:36
-
リスクオフ、リスクオン、しばらく様子見か 6月12日のドル円為替
6/12 10:02
-
東工大、炭素と窒素を主触媒とした人工光合成に成功
6/12 07:38
-
夏のボーナスは5年ぶり前年割れ―経団連集計
6/11 10:28
-
次世代通信の暗号セキュリティに応用可能な新色素を開発
6/11 07:48








