緊急発進 今年度上期は前年同期比190回減少

2015年10月27日 13:04

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

防衛省統合幕僚監部は今年度上半期(4月―9月)の「緊急発進件数」をまとめた

防衛省統合幕僚監部は今年度上半期(4月―9月)の「緊急発進件数」をまとめた[写真拡大]

防衛省統合幕僚監部は今年度上半期(4月―9月)の「緊急発進件数」をまとめた。343回と前年度同期の533回に比べ190回減少した。

 政府は安保法案国会審議中、国際環境の変化で日本を取り巻く安全保障環境は大きく変化している、とし、安全保障環境の厳しさが日増しに強くなっているように説明してきたが、緊急発進しなければならない状況は逆に減少していたことになる。

 緊急発進回数の対象国は推定を含め中国機が約67%を占め、ロシア機が約32%、その他1%になっていた。

 統合幕僚監部は「中国機に対する緊急発進回数は合計231回で、前年度の同時期と比べ24回増加し、国・地域毎の緊急発進回数の公表を開始した平成13年度以降最多となった」としている。

 また「特異な飛行として7件の事例を公表。ロシア機に対する緊急発進回数は合計108回で、前年度の同時期と比べ216回減少した」という。(編集担当:森高龍二)

■関連記事
根室半島沖で領空侵犯 ロシア機の疑い
尖閣で強める既成事実化への動き 中国
ロシア爆撃機が福岡沖ノ島の領空侵犯
北方四島の日にロシア軍用機2機が領空侵犯
中国の領空侵犯に戦闘機を緊急発進 防衛省

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連記事