米トイザらスなど、専門職向けビザ受給者を非専門職の労働者として使っていたことが明らかに

2015年10月5日 07:00

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 米国では大学の学位を取るなどの特定条件を持った外国人専門家のみが取得できる「H-1Bビザ」というシステムがある。このH-1Bが、目的外の利用をされていることが判明したという(The New York Times)。

 H-1BはIT業界など専門技能が求められる分野の人材需要を満たすために設けられたもので、米国籍労働者の職がなくならないよう、国内労働者では補えない技能業務にのみ利用が許されている。しかし、タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)やアクセンチュアといった企業が、特別なスキルを持っていないとみられる外国人労働者に対し、トイザらスの会計業務やバックヤード業務などをさせている例があるという。

 H-1Bビザの発行数は毎年85,000に限定されているが、多くはTCSなどのグローバルアウトソーシング会社に提供されている。なお、トイザらスによれば、同社は約33,000人ほどTCSなどから雇い入れをしている模様(ComputerWorldSlashdot)。

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