近鉄、吉野線でも観光特急を運行へ

2015年9月15日 20:20

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記事提供元:スラド

yasuchiyo 曰く、 近畿日本鉄道は9月10日、同社南大阪・吉野線に「上質な大人旅」をコンセプトとする観光特急(3両編成)を運行すると発表した。運行開始は2016年秋の予定(プレスリリースPDFレスポンス)。

 通常の特急と同じ停車駅で昼間時間帯に2往復するが、週1日は運休となる(多客期は運行)。同線沿線は橿原・飛鳥・吉野から紀伊半島の奥深くまで、古代のロマンから美しい自然景観までさまざまな観光資源が連なっているのだが、名古屋・伊勢方面への線区と軌間が異なり運用が独立しているせいもあって、近鉄の中ではいまいち影が薄かった。

 伊勢特急に豪華な「しまかぜ」を投入して好評を得ていることからこちらにもテコ入れとなったようだが、残念ながら新車投入ではなく一般車である6200系電車をベースにするようである。とはいえ3両編成の端部2両は全席2+1列の「デラックスシート」とし、中間2号車は沿線の特産品を活かした軽食・飲物を提供するバーカウンターを備えたラウンジスペースになるというので、原形を留めない勢いの大幅改造となる模様。外観は落ち着いた色調とし、内装も「大人の上質な空間」を演出するという。外装イメージを見ると窓割に4扉通勤車の面影が残っていて、座席配置と合わなさそうに見えるのが少々気になるが。

 近鉄特急は乗継でも基本的に特急料金は通算となるので、大阪阿部野橋からの通しだけでなく京都や名古屋からでも橿原神宮前駅乗換で利用できる。来年の秋には新しい観光特急に乗って吉野で紅葉狩りというのもいいかもしれない。

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