伊・フィアット×米・クライスラーのコラボが生んだコンパクトJeep Renegade

2015年9月7日 23:08

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記事提供元:エコノミックニュース

ジープ・ブランドとしてもっとも小さなSUV、新型「Jeep Renegade(ジープ・レネゲード)オープニング・エディション」

ジープ・ブランドとしてもっとも小さなSUV、新型「Jeep Renegade(ジープ・レネゲード)オープニング・エディション」[写真拡大]

 FCAジャパンは、同社が展開するJeepブランドとして初のスモールSUVである新型「Jeep Renegade(ジープ・レネゲード)」を、2015年9月5日より全国のジープ正規ディーラーにて販売する。

 新型レネゲードの開発テーマは「アーバンサイズ アドベンチャークラス」。Jeep伝統のパワフルなたたずまいと4WD性能を受け継ぎながら、都市生活に最適なコンパクトボディのSUVだ。最大の特徴は、フロントグリルなど、ジープ伝統のモチーフが用いられているエクステリアデザインだが、ジープ一族でありながら、いかつさよりポップさが強調されたデザインとなっている。ボディ寸法は全長×全幅×全高4255×1805×1695mm。日本で走らせるとコンパクトと呼ぶには大きいが、近年のジープ製モデルで一番小さなモデルであることは間違いない。

 グレードは「オープニング・エディション」「リミテッド」「トレイルホーク」の3種類。前2グレードは、世界のトレンドであるダウンサイズターボエンジン、1.4リッター・マルチエアターボに2ペダルの6段乾式デュアルクラッチトランスミッションを組み合わせたFFモデル。エンジンのアウトプットは、140ps/23.5kg.m。このエンジンは、実は伊フィアット製となる。対するトレイルホークは、2.4リッターのタイガーシャーク・マルチエア2エンジン(175ps/23.5kg.m)Made in USAが搭載され、駆動方式はオンデマンド4WDとなる。

 トレイルホークは、時速39km/h以下で1速での走行がワンタッチで可能となる「ジープ・アクティブドライブロー」機能や、必要に応じてFFと4WDを自動で切り替える「パワートランスファーユニット」が装着されるほか、路面状況に応じて走行モードが切り替えられる「ジープ・セレクテレインシステム」、急坂を下る際に車速を自動で制御する「ヒルディセントコントロール」など、4WD車の上級装備を標準で備える。

 また、トレイルホークは、基本性能として高水準のオフロード性能を兼ね備えており、これこそがジープならではの本物の価値。アプローチアングルは30.5度、ランプブレークアングルは25.7度、デパーチャーアングルは34.3度、と本格的なオフロード・クリアランス性能を備えている。。

 新型レネゲードのエクステリアデザインは、1941年に誕生した初代ジープのJeep Willys(ジープ・ウィリス)からインスパイアされたもの。ジープ伝統の丸いヘッドライトと7スロットグリル、さらにショートオーバーハング、台形のホイールアーチが際立つ。

 「テクトニック(Tek-Tonic)」と名付けられたインテリアデザインは、「デザイナー自身が欲しくなるようなスモールSUV」を目標に取り組み、ジープが持つ独自の世界観に快適さと機能性の融合させたインテリアづくりを目指したという。

 車両価格は、オープニング エディション297.0万円、リミテッド313.2万円、トレイルホーク340.2万円。日本市場向けのレネゲードは、車両構造の基本を共用する“兄弟車”「フィアット500X」(まもなく日本に導入)とともにイタリア・メルフィのフィアット工場で生産される。

 FCAとは、「フィアット クライスラー オートモービルズ」の3文字の頭文字。新生クライスラーグループをアピールする社名だ。2014年1月、伊・フィアット社はクライスラーグループのすべての株式を取得し、完全子会社化した。これを受けて、両社は新しい社名として、「フィアット クライスラー オートモービルズ」を発表していた。日本法人は「FCAジャパン」である。(編集担当:吉田恒)

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