GYAOと漫画家の赤松健さん、無料電子コミックサービス「マンガ図書館Z」を提供開始

2015年8月4日 11:43

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出版社が取り扱わないマンガ作品を電子書籍化して、広告付で無料配信する「マンガ図書館Z」

出版社が取り扱わないマンガ作品を電子書籍化して、広告付で無料配信する「マンガ図書館Z」[写真拡大]

 GYAOと漫画家の赤松健氏は3日、6月16日に設立した「株式会社Jコミックテラス」で赤松氏が運営する「絶版マンガ図書館」の事業を引き継ぎ、同日より「マンガ図書館Z」にサービスリニューアルして提供を開始したと発表した。利用可能デバイスはPC、スマートフォン、タブレット。

 同サービスは、出版社が取り扱わないマンガ作品を電子書籍化して、広告付で無料配信することを主軸にしたサービス。サービスリニューアルに際して、プロ・アマチュアを問わず、作家が自由に自分の作品をアップロードして公開できるプラットフォームへ刷新。ビューワーでの無料閲覧に加え、「電子透かし入りPDF」のダウンロード販売、Kindleストアでの有料販売も新たに開始する。

 また、日本のマンガを世界中へ普及させるため、51カ国語への自動翻訳に対応した新型ビューワーへ刷新した。作品内で配信される広告で得た収益を各作品を提供している作家へ100%還元するほか、販売で得た収益も最大限作家に還元する方針だ。

 また新会社のJコミックテラスは、「マンガ図書館Z」の提供により海賊版を撲滅し、作家の収益を最大化することで、電子書籍と出版市場の健全な発展に寄与したいとしている。(記事:町田光・記事一覧を見る

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