中国ガス田開発写真「秘密でも何でもない」―自民・佐藤氏

2015年8月2日 20:03

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記事提供元:エコノミックニュース

 自民党の佐藤正久参院議員(元防衛大臣政務官)は2日のNHK番組で民主党の福山哲郎参院議員(元内閣官房副長官)が、東シナ海での中国のガス田開発写真を公表したことに、これは相手国に日本の情報収集能力を知らせることになり、この写真は国家機密にあたるのではないか、また、なぜ今の公表なのかと提起され「写真は機密でも何でもない。NHKがセスナをチャーターして撮影できる」と反論した。

 佐藤議員はこれまで公表してこなかったのは、ガス田開発地域が中国との距離的中間付近であったこと、ガス田開発を巡って中国と交渉してきた経緯があったことをあげた。そのうえで、佐藤議員は「中国が(こうした構造物を)つくることを止めないので、看過できないため、今回、公開に踏み切った。外交交渉をしっかり続けていくことは間違いない」とした。

 福山議員は「秘密でも何でもないというのは問題だ。政府の言っている特定秘密の大部分は写真だ」と指摘。佐藤議員は「防衛省にも確認している。これは秘密でも何でもない写真。だから公開している」と改めて反論した。(編集担当:森高龍二)

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