Windows 10、ダウンロード済み更新プログラムを他のユーザーに送信する機能がデフォルトで有効に

2015年8月2日 19:44

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記事提供元:スラド

Windows 10では企業ユーザー向けに、ダウンロード済みの更新プログラムをピアツーピアの仕組みを使ってほかのユーザーと共有する機能が搭載されると発表されていたが、7月29日に一般リリースされたWindows 10ではすべてのエディションに搭載されており、デフォルトで有効になっていることが明らかになった(Windows Update の配信の最適化に関する FAQTNW Newsの記事The Regisiterの記事Neowinの記事)。

この機能は「Windows Updateの配信の最適化」と呼ばれており、Microsoftから取得した更新プログラムをインターネット上のPCやローカルネットワーク上のPCに送信するというもの。再送信はBitTorrentのような仕組みで、ダウンロードした更新プログラムをローカルキャッシュに短時間保存し、ファイルを細かく分割したものを他のユーザーに送信する。

再送信のオプションは「ローカルネットワーク上のPC」と「ローカルネットワーク上のPCとインターネット上のPC」の2種類で、Windows 10 Enterprise/Educationでは「ローカルネットワーク上のPC」、その他のエディションでは「ローカルネットワーク上のPCとインターネット上のPC」がそれぞれデフォルトで有効になっている。

従量制課金接続を利用している場合、更新プログラムのダウンロードや送信は実行されず、個人用ファイルにアクセスすることはない。Microsoftではネットワーク帯域のわずかな空きを利用して送信を実行するため、通信速度への影響はないとしているが、設定がデフォルトでオンになっている点や、設定項目が深い場所にある点などが批判されているようだ。

「配信の最適化」の設定は、「設定」アプリの「更新とセキュリティ→Windows Update→詳細オプション→更新プログラムの提供方法を選ぶ」で変更可能だ。 スラドのコメントを読む | ITセクション | テクノロジー | 通信 | アップグレード | マイクロソフト | ネットワーク | Windows | IT

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