【株式市場】日経平均一時265円安だが個別物色の色彩強く持ち直す

2015年7月27日 16:21

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

◆日経平均の前引けは2万350円10銭(194円43銭安)、TOPIXは1637.90ポイント(17.96ポイント安)、出来高概算(東証1部)は18億8805万株

 27日後場の東京株式市場は、安倍内閣の支持率低下や上海株式の4000ポイント割れなどを理由に「円買い・日経平均の先物売り」のクロストレードを行う動きが再燃したようで、日経平均は一段軟化して13時過ぎに265円80銭安(2万278円73銭)まで下げる場面があった。ただ、日経平均への寄与度の大きいファーストリテイリング <9983> などが前場の安値を割らず、大引けにかけては全般に持ち直した。

 個別物色の色彩が濃くなり、明治海運 <9115> がばら積み船の市況回復などを材料に高く、ネクシィーズ <4346> は訪日観光客向け事業や9月通期業績への期待などから年初来の高値を更新し、コクヨ <7984> が通期業績予想の増額修正など好感して一段ジリ高。協和発酵キリン <4151> も英アストラゼネカ社との合弁展開などが期待されて前場から高い。テラスカイ <3915> (東マ)やイード <6038> (東マ)は業績拡大期待などから強く、ウィルソン・ラーニングワールドワイド <9610> (JQS)は英フィナンシャルタイムズを買収する日本経済新聞社が大株主ということで思惑が沸騰し2日連続ストップ高。

 東証1部の出来高概算は18億8805万株(前引けは9億2337万株)、売買代金は2兆2330億円(同1兆501億円)。1部上場1892銘柄のうち、値上がり銘柄数は219(同358)銘柄、値下がり銘柄数は1606(同1414)銘柄となった。

 また、東証33業種別指数で値上がりした業種は3業種のみ(前引けも3業種のみ)となり、海運、ゴム製品、鉱業が2位と3位を交代しただけで同じ顔ぶれが高い。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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