富士通、大規模医療機関向けWeb型電子カルテシステム

2015年7月14日 10:16

印刷

「HOPE LifeMark-HX」のシステム構成(富士通発表資料より)

「HOPE LifeMark-HX」のシステム構成(富士通発表資料より)[写真拡大]

 富士通は13日、大規模医療機関(300床以上)向けの新電子カルテシステムの販売を開始した。新システムの名称は、「FUJITSU ヘルスケアソリューション HOPE LifeMark-HX (ホープ ライフマーク エイチエックス)」。価格は4,325万円~(税抜き)。提供開始は10月を予定している。

 新システムは、同社がこれまでの電子カルテシステムで提供してきた機能を継承しつつ、開発言語、データベースを含むすべてのシステム構造を一新し、クラウドサービスへの移行も容易なWebアプリケーションに刷新されている。スマートデバイスを使用し、院内のどの場所からでも利用できるようになり、新しい診療スタイルが実現できるという。

 主な特徴は、システム運用の負荷が軽減されていること。従来の端末にアプリケーションをインストールして利用するクライアント・サーバ型から、Web型へ変更したこと。これにより端末の運用管理が大幅に簡素化できる。また、仮想化技術の採用でシステム構成を2系統化。アプリケーションのレベルアップ時にも2系統にした片方で運用を継続でき、現場のシステム停止時間を最小化できる。

 また、電子カルテデータだけではなく、医事会計システムや各種部門システムなどを取り込んで利用できる。また、BIツールを標準装備し、院内のデータから任意の条件で簡単にデータ抽出や分析、グラフ化などが可能。蓄積された情報を統合的に管理し、容易にデータ抽出や分析が行えてデータ活用範囲が広がる。
(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

関連記事