人々はロボットとの最終戦争を期待しているのか

2015年7月12日 15:37

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記事提供元:スラド

先日、ドイツ・フォルクスワーゲンの工場で男性の死亡事故が発生し、話題となった。初期段階の調査では人為的ミスによる事故の可能性が高いと発表されたにも関わらず、メディアのヘッドラインには「ロボットが男性を殺す」「男性がロボットに殺される」といった表現が数多くみられた。この傾向は、Financial TimesのSarah O'Connor氏のツイートにより拍車がかけられることとなる。人々はロボットとの最終戦争を期待しているのだろうか。Mashableの記事でChris Taylor氏が考察している。

初めて「ロボット」という言葉が使われたカレル・チャペックの「ロボット(R.U.R.)」以来、フィクションの世界では反乱を起こしたロボットによる人類の滅亡が繰り返し描かれている。ただし、人間に共感するロボットを描いた作品も数多くあるため、必ずしもフィクションの影響だけとは考えられない。

ロボットやコンピューター、人工知能などに対する敵意の原点は、産業革命時代の英国で始まった機械破壊運動「ラッダイト」にさかのぼるとTaylor氏は主張する。我々は自分たちを置き換えることになる機械をおそれ、自分たちが旧型になってしまうことをおそれているのだという。実際に産業用ロボットやコンピューターソフトウェア、オンラインアルゴリズムによる労働力の置き換えが進められ、人々の仕事が奪われている。みなさんはどう思われるだろうか。 スラドのコメントを読む | idleセクション | スラッシュバック | 論説 | idle | ロボット

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