欧米為替見通し:ギリシャ国民投票控え動きにくい展開

2015年7月3日 17:18

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記事提供元:フィスコ


*17:18JST 欧米為替見通し:ギリシャ国民投票控え動きにくい展開

ギリシャ国民投票を控えているほか、米国市場が休場のため、薄商いとなりそうだ。ドル・円は前日の売りを小幅に買い戻す動きが予想される。

1日に発表された米・6月ADP全米雇用報告が+23.7万人と、高い伸びを示したことで、市場では2日の米雇用統計に期待が強まった。しかし、実際には6月の米非農業部門雇用者数は22万3000人増で、市場予想の23万人増を下回った。

雇用情勢の改善を示せば124円付近まで上昇が見込まれていただけに、失望売りが出て、ドル・円は再び122円台に落ち込んだ。市場のコンセンサスとされる米連邦準備理事会(FRB)の利上げ時期が9月から後ずれするとの悲観論もある。

ギリシャの国民投票で、ギリシャが緊縮財政を受け入れるとの楽観論が広がっており、受け入れ拒否の結果となった場合の影響が懸念されている。その場合、ユーロ・ドル、ユーロ・円の値動きがドル・円に影響するとみて、警戒を強める。

ドル・円は122円ちょうど付近はオプション絡みの買いによって支えられるが、この水準にはストップロスも観測され、下値に傾きやすい。


【本日の予定】
・17:00 ユーロ圏・6月総合PMI改定値(予想:54.1)
・17:00 ユーロ圏・6月サービス業PMI改定値(予想:54.4)
・17:30 英・6月サービス業PMI(予想:57.5、5月:56.5)
・18:00 ユーロ圏・5月小売売上高(前月比予想:+0.1%、4月:+0.7%)
・米国は独立記念日の振替休日(金融市場は休場)《SY》

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