日立ソリューションズ、スマートデバイス仮想化基盤を機能強化

2015年6月29日 22:55

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「Remotium Ver2.1」の電話機能利用イメージ(左)と透かし機能利用イメージ(右)(写真:日立ソリューションズ発表資料より)

「Remotium Ver2.1」の電話機能利用イメージ(左)と透かし機能利用イメージ(右)(写真:日立ソリューションズ発表資料より)[写真拡大]

 日立ソリューションズは29日、Remotium, Inc.のスマートデバイス仮想化基盤「Remotium(リモーティアム)」の最新版を7月21日から提供すると発表した。

 価格は、モバイルプラットフォーム構築ソリューションが個別見積。「Remotium Ver2.1」製品が50ユーザーで960,000円/年から(税抜)。なお、「Remotium」サーバーを稼働させるハードウェア、構築費は別途見積り。ライセンスは有効期限1年間のサブスクリプションライセンスで1年間の保守費が含まれる。

 最新版の製品では、セキュアな環境におけるユーザー同士の内線電話機能や、画面への透かし表示の機能が追加されている。さらに、価格体系を改定し、より安価に導入することを可能にしたという。

 近年、多くの企業では業務効率の向上のためスマートデバイスの導入が進んでいる。しかし、携帯電話の紛失・盗難件数は都内で14万件をこえているほか、内部関係者からの不正な業務情報の持ち出しも多発するなど、その情報漏洩リスクが懸念されている。今回発表の製品では、端末に情報を一切残さないことで情報漏洩リスクを軽減するスマートデバイス仮想化基盤である。

 さらに、スピーカーやマイクを新たにサポートしたことにより、「Remotium」内のアプリケーションを利用したユーザー同士の内線電話による通話が可能。セキュアな環境において相手の場所を社内外問わず電話をかけられるだけでなく、個人所有のスマートデバイスを業務用の内線電話として利用できる。これにより業務効率の向上、また通話コストの削減を実現する。

 また、製品上で動作しているアプリケーション画面にユーザー名や時刻などの「透かし」を強制的に挿入することで、画面スクリーンショットや写真撮影による不正な業務情報の持ち出しに対するユーザーの心理的な抵抗を作り、情報漏洩の抑止が図れる。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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