15日の中国本土市場概況:上海総合は反落で1.6%安、大型株が下げ主導

2015年5月15日 16:52

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記事提供元:フィスコ


*16:56JST 15日の中国本土市場概況:上海総合は反落で1.6%安、大型株が下げ主導
15日の本土マーケットは値下り。主要指標の上海総合指数は、前日比69.62ポイント(1.59%)安の4308.69ポイントと反落した。上海A株指数は74.16ポイント(1.62%)安の4512.17ポイント。一方、外貨建てB株相場は続伸。上海B株指数が23.81ポイント(5.55%)高の452.58ポイント、深センB株指数が14.81ポイント(0.98%)高の1531.47ポイントで引けた。

高値警戒感が重し。政策期待は根強いものの、今週に入ってからの上昇幅が大きいため、利食い売り圧力が依然として残っている。大口投資家による資金引き揚げの動きが目立ち始めたことも不安材料。政府系投資会社の中央匯金投資公司は、大規模なポジション整理に動き出した——と現地メディアは報じている。足元の急ピッチな株価上昇を受け、バリュエーション面での投資妙味が低下しているためという。

時価総額上位の銘柄が下げを主導する。中国人寿保険(601628/SH)が3.8%安、中国建設銀行(601939/SH)が2.6%、中国石油天然気(601857/SH)が2.9%安で引けた。発電や水道の公益株、運輸株などもさえない。

半面、非鉄株の一角は続伸。中国の国土資源部が14日、レアアース大手6社の再編計画を承認したと発表したことが引き続き支援材料となった。ネット関連株やゼネコン関連株など、政策期待のある銘柄群も物色されている。

【亜州IR】《ZN》

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