ソニー、電子お薬手帳サービスの試験サービスを東京都内で開始

2015年5月11日 18:35

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ソニーは、6月から東京都世田谷区の薬局に電子お薬手帳サービス「harmo(ハルモ)」の試験サービスを提供開始する。写真は、同サービスのWebサイト。

ソニーは、6月から東京都世田谷区の薬局に電子お薬手帳サービス「harmo(ハルモ)」の試験サービスを提供開始する。写真は、同サービスのWebサイト。[写真拡大]

 ソニーは11日、非接触ICカード技術FeliCa(フェリカ)を利用した電子お薬手帳サービス「harmo(ハルモ)」について、6月より世田谷薬剤師会と連携し、新たに東京都世田谷区の薬局に対して、試験サービスの提供を開始すると発表した。加えて、東京都文京区の水野薬局へも試験サービスの提供を開始する。

 harmoは2013年に神奈川県川崎市へ初導入した後、全国各地に試験サービスエリアを拡大し、現在までに250を超える薬局に導入され、約1万1,300人の一般利用者がいるという。3月には滋賀県、兵庫県神戸市、大阪府豊中市の薬局へ、4月からは神奈川県横浜市と埼玉県さいたま市の薬局へ、各地域の薬剤師会と連携して、試験サービスの提供が開始された。

 薬局などで調剤された薬の履歴等に関するデータを、非接触型ICカード技術FeliCaを用いてクラウドサーバー上で電子的に管理する。FeliCaチップが埋め込まれたカードを薬局の端末にかざすだけの簡単な操作で、調剤履歴の閲覧と調剤情報の記録を行うことができる。

 利用者は、スマートフォン用アプリケーションをインストールしたモバイル端末から調剤情報を閲覧できるほか、服薬後の副作用、アレルギーなどの記録も可能。また、薬局は専用のソフトウェアをインストールしたパソコンおよびタブレット、カードリーダーなどを用意することで、容易にシステムを構築できる。

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