リコー、手ぶれ補正や新技術で高画質を実現したデジタル一眼レフカメラ発表

2015年4月23日 22:14

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リコーが発売するデジタル一眼レフカメラ「K」シリーズの最上位機種「PENTAX K-3 II」(写真:リコーイメージング発表資料より)

リコーが発売するデジタル一眼レフカメラ「K」シリーズの最上位機種「PENTAX K-3 II」(写真:リコーイメージング発表資料より)[写真拡大]

 リコーは23日、デジタル一眼レフカメラ「K」シリーズの最上位機種として、さらなる高画質画像を追求した「PENTAX K-3 II」を発表した。「ボディキット(14万円)」と「18-135WR レンズキット(18万8,600円)」を5月22日発売し、「16-85WR レンズキット(21万200円)」を近日発売する。

 新製品は、「PENTAX K-3」(2013年11月発売)の後継機で、Kシリーズ最高となる手ぶれ補正性能や新開発の超解像技術「リアル・レゾリューション・システム」を搭載し、圧倒的な解像感の撮影を可能にする。

 また、有効約2435万画素、ローパスフィルターレス設計の高精細画像や27点の高性能AF、最高約8.3コマ/秒の高速連写や撮影シーンを選ばない防じん・防滴構造に加えて、新たにGPSユニットをカメラ本体に内蔵する。

 新開発の超解像技術「リアル・レゾリューション・システム」とは、イメージセンサーユニットを1画素ずつ微細にずらしながら、4回撮影した画像を1枚の画像に合成する技術で、従来のべイヤー方式に対して、画素ごとにRGB各色の情報取得が可能。これにより、細部までのディテールや色再現に優れ、きわめて解像感が高い超高精細画像が得られる。

 また、「ローパスセレクター」とは、デジタルカメラで細かな格子柄などを撮影すると現れるしま模様のモアレを光学ローパスフィルターと同様の軽減効果が得られる機能のことである。効果が固定される光学式に対し、効果のON/OFFや強弱の選択ができる同社独自の技術。

 GPS機能が本体に内蔵されたことから、撮影画像に緯度・経度・高度などを記録できる。パソコン上で撮影場所や位置情報の確認、表示ができ、画像の整理に便利である。また、方位を画像モニター上で表示する「電子コンパス」や移動の軌跡が記録できる「GPSログ」、GPS情報と手ぶれ補正機構「SR」を連動させて簡易的な天体追尾撮影が可能な「アストロトレーサー」などユニークな応用機能も備えている。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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