デジタルガレージ、アプリ操作履歴記録のReproに出資 海外展開を全面支援

2015年4月22日 14:22

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「Repro」のロゴ (デジタルガレージの発表資料より)

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 デジタルガレージ(DG)は22日、全額出資子会社で投資・育成事業を手がけるDGインキュベーション(DGI)を通じ、スマートフォンなどで動作するモバイルアプリ向けの解析ツール「Repro」(リプロ)を提供するReproに、リードインベスターとして出資したと発表した。

 「Repro」は、ユーザーがモバイルアプリを使用した際の操作履歴を動画により記録することで視覚的な解析を可能にする、アプリの開発者向けのツールである。このツールにより、ユーザーがどの場面で、なぜアプリを離脱したかを、容易に把握することができる。2014年7月からiOS向けのベータ版を日本で提供開始し、現在ではEC、フリマ、キュレーションメディア等を中心に様々なジャンルにおける数百のアプリで利用されている。

 今後は、DGがサンフランシスコで運営するインキュベーションセンター「DG717」を活用した新規クライアント獲得のためのイベント開催や、DGIの 海外出資先企業に対する利用促進などを通じて、Reproの海外展開を積極的にサポートする。

 なお、Repro社は今回の発表に伴い、22日よりiOS向け「Repro」正式版の提供を開始した。現状の機能に加え、ユーザーの行動観察とその分析に関する機能も随時追加する予定。「Repro」正式版は英語対応を既に完了しており、2016年を目処に米国を中心とした海外での本格的なマーケティング活動も展開する予定である。

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