福島第一原発、調査のため投入したロボットが格納容器内で走行不能に

2015年4月11日 15:00

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記事提供元:スラド

東京電力は10日、福島第一原発1号機の格納容器内を調べるためにロボットを投入したが、調査中にロボットが走行不能になったそうだ(NHKニュースの記事毎日新聞の記事産経ニュースの記事TOKYO Webの記事)。

このロボットは配管から内部に投入できるように細長い形に変形でき、調査中は安定して走行するため「コ」の字型に変形する。10日は1階部分の約20メートルを移動して遠隔操作で調査を行い、同じコースを戻ってくる予定だった。しかし、投入からおよそ5時間後、往路の約3分の2を進んだところで停止したという。ロボットは操作に反応しているが、前にも後ろにも進めない状態で、遠隔操作のためのケーブルが引っかかったか、走行用のベルトが故障した可能性があるとのこと。格納容器内の放射線量は極めて高いが、放射線により故障した可能性は低く、停止後もロボットからデータは送られている。ただし、長時間とどまれば機器に影響が出る可能性もあるとのことだ。 スラッシュドットのコメントを読む | 日本 | 原子力 | ロボット

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