岡山大、スイレンから多剤耐性菌に強い抗菌作用を示す物質を発見

2015年4月8日 15:56

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 岡山大学の黒田照夫准教授らのグループは、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)とバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)に対して強い抗菌活性を示す物質を、スイレン科コウホネの成分中から発見した。

 自然界には様々な抗菌物質があることが知られている。今回の研究では、スイレン科コウホネの成分である6,6’-dihydroxythiobinupharidine(DTBN)を調べたところ、多剤耐性菌として知られているMRSAとVREに対して強い抗菌活性を示すこと、さらにこの物質がDNAの複製に必要な酵素であるDNAトポイソメラーゼIVを阻害することで抗菌活性を示すことが分かった。

 さらに、DTBNは既存抗菌薬の抗菌活性を著しく増強させることや、耐性菌の出現により使用できなくなってしまった抗菌薬の効果を高めることもできるため、より低濃度で更なる耐性菌が出現するリスクを下げることに繋がる。

 今後は、治療が困難となる厄介な耐性菌だけを狙い撃つような治療方法の開発などに応用できると期待されている。

 なお、この内容は「Biochimica et Biophysica Acta -General Subjects」に掲載された。

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