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SDエンター Research Memo(7):16年3月期はコスト削減から収益拡大モードへ切り替える計画
*18:43JST SDエンター Research Memo(7):16年3月期はコスト削減から収益拡大モードへ切り替える計画
■業績動向
(2)2015年3月期及び2016年3月期の考え方
SDエンターテイメント<4650>は2015年3月期業績予想を、売上高7,700百万円(前期比6.6%減)、営業利益400百万円(同48.8%増)、経常利益200百万円(同71.5%増)、当期純利益250百万円(前期は484百万円の損失)としており、従来からの予想に変更はない。
2015年3月期第3四半期までの進捗から見ると第4四半期のハードルが非常に高く見える。ただ、同社が基盤とする北海道地区は第4四半期がハイシーズンにあたるため、収益の季節性が非常に強く出る構造となっている。この点を考えると、同社の現在の収益予想は十分射程圏内にあると言えよう。
セグメント別ではフィットネス事業とボウリング事業の復調が見えてきた点が心強い。フィットネスは第3四半期以降、キャンペーン効果などもあって新規入会者数が増加基調にある。ボウリングも2014年12月から回復基調に入り、その勢いを保ちながら第4四半期に入った状況だ。2月の中国旧正月シーズンの外国人観光客の動向は詳細が明らかにはなっていないが、例年以上の観光客数及び消費金額が伝えられており、同社もこの恩恵を享受できたと期待される。
2016年3月期はコスト削減から収益拡大の前向きモードへと大きく切り替える計画だ。具体的な業績計画はまだ発表されていないが増収増益計画を出してくる可能性が高いとみられる。増収増益のけん引役は、第1にフィットネス事業が挙げられる。RIZAPとのシナジーへの期待は大きい。第2にはゲーム事業の新規出店効果がある。ただし、これは物件取得の状況に左右される点に注意が必要だ。第3には外国人観光客の取り込みがある。前期の成功体験を活かしてどこまで伸ばせるかが注目ポイントだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)《FA》
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