日本アジアグループら、NEDOからインドで小水力発電実証事業の前調査を受託

2015年3月17日 15:36

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プロジェクト現地の画像(日本アジアグループの発表資料より)

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  • プロジェクトの概要 (日本アジアグループの発表資料より)

 日本アジアグループと同グループ傘下のシーベルインターナショナルは17日、双日マシナリーの支援を得て、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「国際エネルギー消費効率化等技術・システム実証事業」の公募に対して提案を行っていたインドでの「火力発電所放流渠を活用したマイクロ水力並列配置発電システム技術実証事業」が、実証前調査のテーマとして採択されたと発表した。

 同事業では、これまで地球温暖化対策技術普及推進事業等を通して無電化・弱電化地域向け発電システムとしてインド国内でUltra Low Head(超低落差)技術が評価されている超低落差型マイクロ水力発電システム(商品名:「ストリーム」)を活用する。

 無電化地域だけでなく、火力発電所の放流渠を対象とした同システムの市場拡大、日本の再生可能エネルギー、新エネルギー技術の普及の促進を目的として、「ULTRA LOW-HEAD MICRO HYDROPOWER SYSTEM for mini grids」(超低落差マイクロ水力発電システム独立電源ミニグリッド)の実証に向け、インドの各種環境条件を踏まえ、導入に適したサイトを決定するための事前調査等を実施する。

 2年間の実証事業と並行して、「ストリーム」をインドにて現地生産化し、用水路の全長8万kmといわれるインド国内でマーケティングを開始する。発電規模は定格発電約30kW(定格電気制御約 50kW 増設用)を12ユニットで、設置完了予定は2016年3月である。

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