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13日の香港市場概況:香港ハンセン指数は上昇、当局による景気対策期待が支えに
*18:34JST 13日の香港市場概況:香港ハンセン指数は上昇、当局による景気対策期待が支えに
13日の香港市場は上昇。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比25.25ポイント高(+0.11%)の23823.21ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が146.43ポイント高(+1.27%)の11712.23ポイントと、揃って続伸した。売買代金は737億1300万香港ドル(12日は779億2200万香港ドル)。
前日の好調地合いを引き継ぐ。直近で公表された経済指標が総じて弱い内容だったため、当局が景気テコ入れのために各種の支援策を打ち出すとの観測が引き続き支えになった。国会に当たる全国人民代表大会(全人代)の閉幕を15日に控えて、政策に対する期待感も強まっている。
業種別では、H株金融セクターの上げが目立つ。招商銀行(3968/HK)が4.0%高、中国人民保険集団(1339/HK)が3.2%高、新華人寿保険(1336/HK)が2.8%高、海通証券(6837/HK)と中信証券(6030/HK)が揃って2.4%高と買い進まれた。
石炭セクターも高い。中国中煤能源(1898/HK)が3.6%、神華能源(1088/HK)が3.0%、エン州煤業(1171/HK)が2.5%ずつ値を上げた。製品供給過多が深刻化している石炭業界に対し、国家発展改革員会が生産量の総量規制を厳格化するよう指導したと伝えられたことが刺激材料となっている。
半面、ハンセン銘柄の一角はさえない。パソコン(PC)世界最大手の聯想集団(992/HK)が4.2%安と急落。2015年の世界PC出荷台数について、米調査会社のIDCが12日に従来の前年比3.3%減から4.9%減に下方修正したことなどが売り材料視された。このほか、国際金融大手グループのHSBC(5/HK)が0.8%安、アジアで生命保険業務を手がけるAIA(1299/HK)が1.1%安と下落。ハンセン指数に対する下落寄与度は、この3銘柄の合計で51.5ポイントに達した。
【亜州IR】《KO》
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