講談社がハースト婦人画報社の刊行物を4月から販売

2015年3月10日 06:40

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2015年3月9日、日本出版クラブで行われた両社による記者会見の様子(ハースト婦人画報社の報道資料から)

2015年3月9日、日本出版クラブで行われた両社による記者会見の様子(ハースト婦人画報社の報道資料から)[写真拡大]

 ハースト婦人画報社と講談社は9日、業務提携を締結することで合意し、ビジネス面やコンテンツ面など様々な面での協業を推進すると発表した。提携の第一歩として、4月からハースト婦人画報社が刊行するすべての出版物の書店販売業務を講談社が行うことになった。

 4月6日発売の「エル・ア・ターブル」から、ハースト婦人画報社が定期刊行する 14 誌やムックを始め、すべての出版物の書店等の小売業者を通じた販売業務を講談社が受託する。ハースト婦人画報社が刊行する出版物の奥付は「発行元 ハースト婦人画報社」、「販売元 講談社」となる。なお、編集、制作、広告セールス活動については、これまで通り発行元であるハースト婦人画報社が行う。

 ハースト婦人画報社が発行する主な定期刊行雑誌には、「婦人画報」(月刊)、「ELLE JAPON (エル・ジャポン)」(月刊)、「25ans (ヴァンサンカン)」(月刊)、「MEN'S CLUB (メンズクラブ)」(月刊)などがあり、これらもすべて講談社が販売元となる。

 業務提携では、それぞれの強みを双方の会社で活用することで、シナジー効果を創出することを目指す。販売業務に関しては、講談社の強力な流通インフラを活用し、ハースト婦人画報社の質の高いコンテンツを多くの読者に効率的に届ける。また、将来的には合同キャンペーンやコンテンツ面でのコラボレーションなども検討されており、雑誌マーケットの活性化を目指して、既成概念にとらわれない新しいビジネスモデルを両社で模索して行くという。(記事:町田光・記事一覧を見る

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