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値上げで好調?ファミレスの好決算
外食産業の決算を見てみると、ファミレスが好調だ。長らく低迷していたが完全復活の様子を見せている。2014年度決算ですかいらーくは当期利益が33%アップ、ロイヤルホストやカウボーイ家族を運営しているロイヤルホールディングスは12%のアップだ。[写真拡大]
外食産業の決算を見てみると、ファミレスが好調だ。長らく低迷していたが完全復活の様子を見せている。2014年度決算ですかいらーく<3197>は当期利益が33%アップ、ロイヤルホストやカウボーイ家族を運営しているロイヤルホールディングス<8179>は12%のアップだ。
18年ぶりに3期連続の増収のロイヤルホストは高品質なアンガス牛のステーキなどで他店との差別化をはかっている。また、秋のスペイン・バスク料理フェアやアラスカの天然タラバ蟹を前面に押し出した冬のアラスカのごちそうフェアなど独自のフェアを開催して集客に成功している。もちろんこれらの高級食材を使ったメニューは安くはない。昨年同社の客単価は4.1%上昇している。ステーキお好み和膳など1000円以上のメニューが好調なガスとも客単価3.3%のアップだ。
外食産業は消費税増税や食材費の高騰で値上げは避けられない状況にある。しかし、ただ単に値上げするのか、そこに付加価値をつけられるかで明暗がはっきり分かれている。ファミレスと対照的に不調なのが居酒屋だ。ファミレスのようにうまくデフレ脱却ができず、未だに安さを売りにして苦戦している。しかも主婦やシニア層の「ファミ飲み」や「ちょい飲み」の流行で客がサイゼリア<7581>やガストなどのファミレスに流れてしまっている。
絶好調のファミレスだが不安要素が無い訳ではない。1000円以上使う客は減ってはいないが、あまり外食にお金をかる余裕のないファミリー層や学生などの低価格帯の客の足が遠のき始めている。より安い店に客が流れているのではなく、外食自体を控えていると見られている。ドリンクバーだけの利用や、低価格のセットメニューが不振なのだ。それ故、中間層の取り込みと客単価のアップはファミレスの好調を維持していく為には必須だろ。
日本マクドナルドホールディングス<2702>やすき家のゼンショーホールディングス<7550>など、デフレの勝ち組がさえない決算で苦境に立たされている今は勝ち組と負け組が入れ替わる時代の転換期なのだろう。(編集担当:久保田雄城)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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