概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は続伸、ブレント原油先物価格の反発で

2015年3月4日 09:59

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記事提供元:フィスコ


*09:59JST 概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は続伸、ブレント原油先物価格の反発で
【ブラジル】ボベスパ指数 51304.10 +0.56%
3日のブラジル株式市場は5日ぶりに反発。主要指標のボベスパ指数は前日比283.29ポイント高(+0.56%)の51304.10で取引を終えた。51432.21まで上昇した後、一時50995.26まで下落したが、引けにかけて再び上昇に転じた。指数構成銘柄での値上がりは40、値下がりは26、変わらず2であった。

石油ガス大手のペトロブラス(PETR3)が、今年から来年にかけての資産売却計画を発表したこと、また、NY原油先物価格が50ドル台に反発したことを受けて株高となり、ブラジル株の上昇をけん引した。ただ、ブラジル中央銀行の政策金利発表を4日(水)に控え(0.50%利上げ予想)、終盤にいったん調整的な売りが入ったもようだ。

【ロシア】MICEX指数 1807.70 +1.37%
3日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMICEX指数は前日比24.36ポイント高(+1.37%)の1807.70で取引を終了した。1769.63から1825.74まで上昇した。

ウクライナへのガス供給問題をめぐる3者協議(2日開催)で、「ロシアが予定通り3月末まで供給を継続」が確認されたこと。ブレント原油先物価格がリビア内戦の激化から61ドル台まで反発したことなどが、株高につながった。米金融大手のモルガン・スタンレーが、「ロシアのレーティングを、中立からアンダーウェイト、に引き下げる」と発表したが、影響は限定的だったもよう。

【インド】S&PムンバイSENSEX指数 29593.73 +0.46%
4日のインドSENSEX指数は4営業日続伸。ムンバイ証券取引所の主要30社株価指数SENSEXは前日比134.59ポイント高(+0.46%)の29593.73、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同39.50ポイント高(+0.44%)の8996.25で取引を終えた。

前半は弱含みの展開を示したが、後半はプラス圏を回復した。前日の米株高や中国の追加金融緩和が引き続き支援材料。国内では、利下げ期待が高まっていることが好感された。インド準備銀行(中央銀行、RBI) などが柔軟なインフレ目標を取り入れる計画だと報じられている。地元メディアによると、今後は目標インフレ率を中間値として上下2%を許容範囲に設定する可能性が高いという。新制度が導入されれば、金融緩和の余地が高まると期待されている。

【中国本土】上海総合指数 3263.05 -2.20%
4日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比73.23ポイント安(-2.20%)の3263.05ポイントと4日ぶり反落した。

需給悪化懸念が重し。当局が今年第3弾となる24社のIPO(株式新規公開)申請を承認したと伝えられるなか、IPOの承認ペースが加速していることを嫌気した。また国政助言機関の全国政治協商会議が開幕したため(国会に当たる全国人民代表大会は5日から開催)、結果を見極めたいとするスタンスも買い手控え要因となっている。《FA》

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