3日の香港市場概況:香港ハンセン指数は下落、金融株の下落が目立つ

2015年3月3日 18:34

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記事提供元:フィスコ


*18:35JST 3日の香港市場概況:香港ハンセン指数は下落、金融株の下落が目立つ

3日の香港市場は下落。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比184.66ポイント安(-0.74%)の24702.78ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が268.50ポイント安(-2.20%)の11945.25ポイントと、揃って反落した。売買代金は798億7200万香港ドル(2日は796億9800万香港ドル)。

朝高の後に下げる流れ。NYダウの最高値更新、中国の金融緩和スタンスなどを支えに買いが先行したものの、上値は重く、徐々に売りが増えた(ハンセンはザラバでプラス圏に浮上したものの、結局マイナス)。本日から国政助言機関の全国政治協商会議が開幕するため(国会に当たる全国人民代表大会は5日から開催)、結果を見極めたいとするスタンスが買い手控え要因となっている。本日の本土株が需給悪化懸念で大きく売られたことも、投資家心理を冷え込ませた。

本土系の銘柄が下げを主導。H株指数の構成銘柄はほぼ全面安(40のうち39がマイナス、1が変わらず)。なかでも金融株の下落が目立つ。新華人寿保険(1336/HK)が4.1%安、中国人民財産保険(2328/HK)が3.1%安、中国民生銀行(1988/HK)が3.4%安、中信証券(6030/HK)が3.0%安で引けた。

不動産株もさえない。万科企業(2202/HK)が4.1%安、中国海外発展(688/HK)が2.3%安と値を下げた。

他の個別株動向では、取引再開したメディア・サービス会社の第一視頻集団(82/HK)が11.3%安と急落。「子会社を通じて運営していたオンライン宝くじ業務が運営を一時停止した」と発表したことが売り材料視された。現地報道によれば、当局が宝くじのオンライン販売に対し、規制強化に乗り出したようだ。

【亜州IR】《KO》

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