NTTコム、独データセンター運営イーシェルター社を買収

2015年3月3日 20:03

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NTTコミュニケーションズが買収するドイツのデータセンター事業会社、イーシェルターのデータセンター設備(写真:NTTコミュニケーションズの発表資料より)

NTTコミュニケーションズが買収するドイツのデータセンター事業会社、イーシェルターのデータセンター設備(写真:NTTコミュニケーションズの発表資料より)[写真拡大]

  • NTTコミュニケーションズが買収するドイツのデータセンター事業会社、イーシェルターのデータセンター設備内部(写真:NTTコミュニケーションズの発表資料より)

 NTTコミュニケーションズは3日、ドイツでデータセンター事業を行う「Lux e-shelter 1 S.a.r.l.(イーシェルター社)」の株式を取得する契約を2日(現地時間)に締結したと発表した。同社では、イーシェルター社の株の86.7%を取得する。

 イーシェルター社はルクセンブルグに本社を置く従業員数約320名の企業で、2000年設立。ヨーロッパでデータセンター事業を手掛けている。現在、ドイツでは最大手のデータセンター会社で、ドイツ国内に4箇所の拠点を設けている。

 NTTコミュニケーションズでは現在、ヨーロッパにおいて、イギリスではグループ会社Gyron(ジャイロン)を通じて大規模データセンターの展開を進めているものの、ヨーロッパ大陸では十分な規模のデータセンターを所有していなかったことから、今回の株取得に至ったという。

 今回のイーシェルター社への資本参加により、同社のヨーロッパにおけるデータセンターのサーバールーム面積(建設中含む)は、4都市約1万9,500平方メートルから9都市約9万2,000平方メートルに拡大し、同社グループはヨーロッパ第3位の規模の持つデータセンター事業会社になるという。

 NTTコミュニケーションズでは、今後需要拡大が期待されるヨーロッパ大陸でも世界統一基準の「Nexcenter」ブランドのデータセンターを展開し、グローバルシームレスなICTソリューションの提供能力を強化するとしている。(記事:松本 茂樹・記事一覧を見る

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