1月の自動車生産は前年比10.3%減 7カ月連続マイナス 国内8社

2015年2月27日 10:38

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国内自動車メーカー8社合計の1月の国内生産台数は、増税前駆け込み需要の反動減などの影響で前年同月比10.3%減の73万2,811台だった。写真は、その中でも販売好調だった富士重工業の新型アウトバック

国内自動車メーカー8社合計の1月の国内生産台数は、増税前駆け込み需要の反動減などの影響で前年同月比10.3%減の73万2,811台だった。写真は、その中でも販売好調だった富士重工業の新型アウトバック[写真拡大]

 国内自動車メーカー8社は26日、1月の国内生産実績(速報値)をまとめた。それによると、8社合計の生産台数は73万2,811台で、前年同月比10.3%減となった。減少は7ヵ月連続である。昨年4月の消費税増税前の駆け込み需要の反動減で、販売の低迷が続いた。

 メーカー別では、トヨタ自動車、ホンダ、スズキ、マツダ、ダイハツの5社が前年比マイナスとなった。ホンダは、小型車「フィット」のリコール(回収・無償修理)に伴う新車投入の遅れなどが影響した。スズキは昨年1月に投入した軽自動車「ハスラー」の新型車効果が一巡したことから、13ヵ月ぶりのマイナスとなった。

 各社別の国内生産及び海外生産の概要は次のとおりである。

トヨタ:国内生産台数は25万1814台で前年比14.3%減。2ヵ月ぶりに前年を下回った。海外生産は46万5076台で同4.5%増。北米・欧州で増加し、2ヵ月連続で前年を上回り、1月としては過去最高となった。

 日産:国内生産は、輸出向けの「エクストレイル」の台数増により、8万3653台と、同4.1%増となった。海外生産は35万4722台で同1.6%増。1月としては過去最高を記録した。

 ホンダ:国内生産は6万132台で同38.1%減。6ヵ月連続の減少である。海外生産は30万3029台で3ヵ月連続の増加である。1月単月としては過去最高である。

 マツダ:国内生産は7万2959台で、同10.9%減。「アクセラ」の落ち込みが大きい。海外生産は4万7035台で同86.3%の大幅増となった。

 三菱自動車:国内生産は5万2074台で同13.6%増。6ヵ月ぶりに前年を上回る。海外生産は5万4316台で2ヵ月連続のプラスである。

 富士重工:国内生産は5万6229台で同1.1%増。11ヵ月連続のプラスである。新型レガシィ/アウトバックの販売が好調だった。海外生産は1万9224台で同32.7%増の好調を維持した。海外は7ヵ月連続前年比プラスである。

 スズキ:国内は8万1861台で6.9%減。13ヵ月ぶりのマイナスである。海外は18万831台で同4.3%と3ヵ月連続増加した。インド、パキスタン等で増加した。

 ダイハツ:国内は7万4089台で同0.7%減。2ヵ月ぶりのマイナスである。海外は、4万2281台で同8.6%減少した。インドネシアが減少が響いた。(記事:南条 誠・記事一覧を見る

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