人間とチンパンジーの脳の違いは10個のDNAにあった?

2015年2月25日 10:32

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 人間とチンパンジーは遺伝子情報の約95%を共有している。しかし、人間とチンパンジーの脳はどこかが決定的に異なっている。米デューク大学の研究者らが、人間とほかの霊長類とでDNAのどの領域が異なるのかを特定することに成功したそうだ(Los Angeles TimesSlashdot)。

 新しい研究によれば、脳の発達遺伝子の近くにある10個のDNAの差が影響を与えている可能性があるという。今回発見された1200塩基対を含むDNA領域は遺伝子ではない。しかし、人間の新皮質の初期発生に影響を及ぼす領域のそばにある。研究者らは、このHARE5として知られている領域が、遺伝子の増強剤としてFZD8を機能させるているのを示したそうだ。

 さらに、マウスの胚を人間のHARE5とチンパンジーの胚に変更する実験を行った結果、人間のものを使った場合は、より頭脳が大きくなりニューロンの数も多くなったという。

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