13日の香港市場概況:香港ハンセン指数は上昇、カジノ関連がしっかり

2015年2月13日 18:35

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記事提供元:フィスコ


*18:35JST 13日の香港市場概況:香港ハンセン指数は上昇、カジノ関連がしっかり

13日の香港市場は上昇。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比260.39ポイント高(+1.07%)の24682.54ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が138.95ポイント高(+1.18%)の11922.56ポイントと、揃って続伸した。売買代金は716億9700万香港ドル(12日は732億8400万香港ドル)。

内外株高で投資家心理が上向いた。ウクライナ東部の停戦合意を好感し、昨夜の欧米市場が軒並み上昇した流れを引き継いだ。人民銀行(中央銀行)の資金供給スタンスを引き続き支えに、この日の本土株が続伸したことも追い風になっている。

ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノ関連株の上げが目立つ。銀河娯楽集団(27/HK)が3.9%高、金沙中国(1928/HK)が3.2%高で引けた。金沙中国に関しては、同社が13日発表した14年12月期の業績で、純利益が15%増となったことが好感されている。時価総額上位の金融株もしっかり。中国工商銀行(1398/HK)が1.3%高、HSBC(5/HK)が1.3%高、中国人寿保険(2628/HK)が1.7%高と上昇した。

ゼネコンや建機、素材などインフラ関連の銘柄群も物色された。鉄道建設の中国中鉄(390/HK)が1.3%高、建機の中国龍工HD(3339/HK)が1.4%高、同じく建機の中聯重科(1157/HK)が1.3%高、セメントの中国中材(1893/HK)が2.6%高、鉄鋼の鞍鋼(347/HK)が3.8%高で引けた。アジア地域のインフラ整備や経済交流を進める「一帯一路」構想や、「新型都市化」推進計画や「京津冀(北京・天津・河北)地域」の発展計画など、各種のインフラ投資案件が浮上していることが改めて材料視されている。

【亜州IR】《KO》

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