概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は値下がり、買い先行も好材料出尽くし感で売られる

2015年2月6日 10:54

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記事提供元:フィスコ


*10:54JST 概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は値下がり、買い先行も好材料出尽くし感で売られる
【ブラジル】ボベスパ指数 49233.85 -0.14%
5日のブラジル株式市場は4日ぶりに反落。主要指標のボベスパ指数は前日比67.20ポイント安(-0.14%)の49233.85で取引を終えた。49019.74まで下落した後、49816.29まで上昇したが、終盤に失速した。指数構成銘柄での値上がりは34、値下がりは31、変わらず3であった。

中盤までは、米原油WTI先物相場が一時52ドル乗せまで反発する動きに、ボベスパ指数は続伸の展開となっていた。ただ、今週ここまで、石油ガス大手のペトロブラス(PETR3)の株高がけん引して上がってきたボベスパ指数の水準に対して、高過ぎるとの見方が市場に広がったといわれ、調整的な売りが優勢になったもよう。

【ロシア】MICEX指数 1696.06 +2.42%
5日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMICEX指数は前日比40.04ポイント高(+2.42%)の1696.06で取引を終了した。1642.52から1698.76まで上昇した。指数構成銘柄での値上がりは34、値下がりは16であった。

まずブレント原油先物相場が急反発したことが(57ドル台まで上昇)、ロシア株の買いにつながった。次に、メルケル独首相とオランド仏大統領が、ウクライナ東部紛争の本格的な調停に乗り出すとの発表が好感された。独仏両首脳は、5日にウクライナのキエフでポロシェンコ大統領と会談し、6日はロシアに回り、モスクワでプーチン大統領と会談する。

【インド】S&PムンバイSENSEX指数 28850.97 -0.11%
5日のインドSENSEX指数は5日続落。ムンバイ証券取引所の主要30社株価指数SENSEXは前日比32.14ポイント安(-0.11%)の28850.97、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同12.00ポイント安(-0.14%)の8711.70で取引を終えた。

底堅い展開が続いた後は終盤にマイナス圏に転落した。ギリシャ懸念の再燃が警戒された。また、原油価格が4日に大幅に反落したことが石油・ガス関連の圧迫材料。ほかに、政府が財政収入を確保するため、2011年に撤廃した原油関税を復活させるとの報道も逆風に。関税率は3%になる見通しで、2月末に発表される予算案に組み込まれるとみられている。

【中国本土】上海総合指数 3136.53 -1.18%
5日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比37.59ポイント安(-1.18%)の3136.53ポイントと続落した。

買い先行も好材料の出尽くし感で売られる展開。人民銀行(中央銀行)が4日、昨年11月の利下げに続き追加の金融緩和に動いたことを材料に、上海総合指数は2%超の上げ幅でスタートしたが、引けにかけて利食い売りにおされた。人民銀行は預金準備率を5日から0.5%引き下げると発表。すべての市中銀行を対象とした準備率の引き下げは、約2年9カ月ぶりとなる。《FA》

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