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阪大、植物が自ら成長を抑制するメカニズムを解明
左の写真は、通常の培地で育てたシロイヌナズナ。右の写真は、高圧浸透培地で育てたシロイヌナズナ。水不足を模倣できる高浸透圧条件では、地上部の成長が抑制されている(大阪大学の発表資料より)[写真拡大]
大阪大学のArchana Kumari博士後期課程学生・柿本辰男教授らによる研究グループは、水の吸収が阻害される高浸透圧培地で植物が自ら成長を抑制するメカニズムを明らかにした。
動物の場合、どのくらいの大きさに育つかは遺伝情報によるところが大きいが、植物は悪環境では成長を抑制することが知られている。しかし、その詳細なメカニズムは未解明であった。
今回の研究では、植物を高浸透圧にさらしたところ、MAPK情報伝達系と呼ばれるフィードバック回路によって、植物表皮の源となっているメリステモイド母細胞が幹細胞として維持されなくなり、細胞数を減らしていることが分かった。
今後は、本研究によって明らかになった仕組みを人為的にチューニングすることにより、作物の成長を改善できると期待されている。
なお、この内容は「Plant Cell Physiology」に掲載された。
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