2日の香港市場概況:香港ハンセン指数は下落、中国1月製造業PMIの低下などを嫌気

2015年2月2日 18:16

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記事提供元:フィスコ


*18:18JST 2日の香港市場概況:香港ハンセン指数は下落、中国1月製造業PMIの低下などを嫌気

2日の香港市場は下落。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比22.31ポイント安(-0.09%)の24484.74ポイントと3営業日、本土企業株で構成されるH株指数が141.80ポイント安(-1.21%)の11578.30ポイントと7営業日ずつ続落した。売買代金は851億7500万香港ドル(1月30日は851億2600万香港ドル)。

内外環境の不透明感が重し。1日公表された中国物流購入連合会と国家統計局による今年1月の製造業PMIで、予想(50.2)を下回る49.8に低迷したことが嫌気された。景況判断の目安となる50を2年4カ月ぶりに割り込んだことで、中国景気の先行き不安が改めて強まっている。また、10~12月期の米GDP下振れも逆風に。

ハンセン指数の構成銘柄では、本土銘柄の下げが目立つ。保険株の中国平安保険(2318/HK)と中国人寿保険(2628/HK)がそろって2.3%安で引けた。銀行株も軒並み下落している。

景気動向に敏感な素材関連株もさえない。アルミニウム中国最大手の中国アルミ(2600/HK)が2.5%安、セメント・非鉄金属材料メーカーの中国中材(1893/HK)が5.9%安、鉄鋼メーカー中国大手の鞍鋼(347/HK)が6.4%安と値を下げた。

半面、時価総額の大きいネット株や通信株はしっかり。インターネットサービス中国大手の騰訊HD(700/HK)が2.9%高、通信キャリア最大手の中国移動(941/HK)が1.4%高と上昇する。ハンセン指数の下げ幅が限定的にとどまったのは、両銘柄の指数寄与度が大きいため。《KO》

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